ゆたり倶楽部

[スイーツ] 記事数：30

◎スイーツ

小箱
[群馬県前橋市]

ギュッと詰まった美味しい贈り物
姉妹のつくる、焼き菓子をどうぞ

この記事は、20013年10月に作成したものです。現在は閉店されています。
　前橋の郊外に、姉妹が始めた小さな焼き菓子屋さんがあります。そのお店の名は「小箱」。ギュッと詰まったお菓子の箱をイメージした、というお店の名前のとおり、可愛らしい焼き菓子がならぶ、おやつのお店です。

　店内には、見るからに可愛らしい焼き菓子の数々が。ショーケースには旬の果物やナッツを使ったタルト、カウンターにはパンやマフィン。そして、古びたテーブルにあるのは、ほんのりと色付いた色違いのクッキー。素朴で温かい、けれどどこか可愛らしい、お菓子が並びます。
　姉妹のうち、姉の祐梨子さんは接客やお店のデザイン担当。学生からデザインや商品開発を学び、古道具を使った店舗のディスプレイやビスケットのようなふんわりとしたお店のロゴ、雰囲気たっぷりの包装紙を考えています。一方、妹の雅世さんはお菓子作り担当。フランス菓子店で厨房をしていた経験を活かしつつ、コクのあるきび砂糖を使って優しい口当たりのお菓子をせっせと作ります。
　「なるべく飾りのない、素朴なお菓子を並べたい」という二人の言葉通り、売られているお菓子はそのほとんどが焼いたままの姿。決して煌びやかではありませんが、口に含むとほろほろと口どけのあるクッキーや、クランブルがたっぷりの甘酸っぱいりんごのタルトなど、余分な飾りなどいらないと思わせてくれるほど、豊かな味わいでした。

　実はこのお店を始める前から、小箱を二人のユニット名としてイベントで焼き菓子を出店していたとか。いつか二人でお店を出せたら、という願いが叶った今でも二人にとって、イベントは“色々なお店の方に出会える、楽しい場所”。手分けをして、今でも時折出店しているそう。
　イベントへの出店や、店舗の運営も、二人一緒だからできること。二人の小さなおしゃべりが聞こえてきそうな、可愛らしいお菓子屋さんでした。（E.S）