ゆたり倶楽部

[ギャラリー・アート] 記事数：35

◎ギャラリー・アート

言の葉
[茨城県笠間市]

ゆっくり流れる時の中で言葉を交わす
言葉でつながるギャラリー

　「言葉によって思いを伝え、人とのつながりを大切にしていきたい」と、オーナーの二宮真美さん。ギャラリーに名付けた「言の葉」には、そんな二宮さんの思いが込められています。

　店舗は、古い建物を数ヵ月かけて友人たちの助けを借りながら改装。掃除、ワックスがけ、塗装…。屋根に上がったり、柱をたてたり、今まで経験したことがないことばかり。ギャラリーを始めると決心したときからずっと支えてくれた友人たち。「人とのつながりが新たなつながりを生むことを、身をもって実感することができました」。人の優しさや温かさから生まれた空間に、18人ほどの作家たちの丹精込めた作品が息づいています。
　二宮さんが制作するものは、ひょうたんの灯りやオリジナルネックレス、ミニ盆栽など。「お客様の声を反映させた作品」というパールのネックレスは、靴ひもを使った丈夫なつくりと、首の前で簡単にはめることができる使いやすさが評判となっています。フォーマルにもカジュアルにも似合うデザインも魅力です。ほかに、骨董や陶器、盆栽、ガラス玉、服、家具などが店のいたるところに置かれています。それらはすべて作家との対話の賜物。「作家さんたちの思いを伝えたい。どれだけの時間と手間がかかっているのかを多くの人に知ってもらえたら、モノを通して新たな出合いへとつながっていくのでは」と。

　作品を楽しんだ後は、カフェスペースでコーヒーと甘味のセット（600円）が味わえます。お菓子は、材料に無農薬栽培の野菜を使ったクッキー、米ヌカ入りのビスケット、手焼きで仕上げた「つくばもなか」などで、いずれも健康志向にこだわったもの。お土産にも重宝しそうです。
　季節ごとに変わるギャラリー。人を元気づける心の栄養補給にふらりと立ち寄ってみては。大切にしたい言葉がみつかるかもしれません。（K.K）