ゆたり倶楽部

[雑貨] 記事数：67

◎雑貨

胡桃　〜くるみ〜
[茨城県日立市]

陶芸好きの主婦3人が開く陶器と雑貨の店。
のんびりとした空気に包まれ、居心地がいい。

　閑静な住宅街に建つ、彩り豊かなバラが印象的な一軒家。入口に「胡桃」と手書きの文字で書かれた小さな看板がみえます。手入れが行き届いた庭には、季節ごとに美しい花が咲き、訪れる人の目を楽しませてくれます。

　ここは、大塚美保子さん、大平睦子さん、椎名美和子さんの仲の良い主婦3人が開く陶器と雑貨の店。大平さんの実家が空き家になったことを機に、2005年7月、大好きな陶器の店を持ちたいと子育てが一段落した3人でスタートさせ、週3日の営業で開いています。

　玄関で靴を脱ぎ、ホールのドアを開けると開放的なリビングが広がっています。そこには益子焼きの陶芸作家・矢津田義則さんの作品を中心に、時松好美さん、鬼崎琢智さん、大西美雪さん、蔭山忠司さんの陶器やガラスの作品が並んでいます。「いずれも人気の作家さん。中でも矢津田さんの作品は古代壁画を思わせる個性的な作風でありながら、軽くて使い勝手のよいもの。値段は安くはないけれど手が届かないほど高くもない。わたしたち3人が陶芸に興味を持つきっかけとなった作家さんなので、多くの人にその良さを知ってもらえたら嬉しい」。リビングに続く和室には、オリジナルの陶人形、ガーデングッズ、布、アクセサリーなどの手作り雑貨なども置かれています。
　ゆったりとくつろいでもらいたいと、リビングにテーブルとイスを置き、コーヒーや紅茶のサービスを提供するほか、限定数で手作りケーキセット（有料）も用意しています。「見るだけでもどうぞ」と笑顔で話す3人。友人宅に招かれたような居心地のいい空間とちょっと立ち寄れる気軽さも魅力なのでしょう。