ゆたり倶楽部

[カフェ・レストラン] 記事数：210

◎カフェ・レストラン

オカエリ。喫茶室
[茨城県水戸市]

手料理、雑貨、かごが醸し出す
温もりある“おうち喫茶室”空間

この記事は、20011年11月に作成したものです。現在は休業中です。
　ウイスキー専門店内にある喫茶＆雑貨の「オカエリ。喫茶室」。店のドアを開けると、オーナーの植田茂新さんと奥様の真理子さんが温かな笑顔で迎えてくれます。5人のお子さんを持つ植田さんご夫妻。「子どもたちが家に帰ってくると“おかえり”と言いますが、うちは5人もいますから一日5回はそう言います。その言葉の響きが好きで、お店の名前にしました」と真理子さん。家庭的な雰囲気を大切にしたいというご夫妻の思いが込められているのです。

　“おうち”をイメージしたという店内には、手作りキッチン小物や雑貨、てぬぐい、都内で仕入れた文房具など、真理子さんがセレクトしたセンスあふれるアイテムが並びます。中でも、真理子さんが大好きというかごは、種類豊富で充実した品ぞろえ。
　「運ぶにしても収納するにも、かごは便利。お部屋のアクセントにもなります。サイズや形もいろいろご用意しています」
　また、「すごく可愛くないけど愛嬌のある表情や渋い色合いが魅力」と、こけし好きな真理子さんが制作する羊毛フェルトのこけしや小物などの作品も展示。そのほか、植田さんご夫妻のお気に入りの作家さんの作品が飾られ、それらひとつひとつが、つい長居したくなる居心地のいい雰囲気を醸し出しています。

　喫茶室のメニューは、スープセット、パスタセット、自家製ケーキなど日替わり。「今晩のおかずは何にしようか。そんな感覚でメニューの内容は朝決めることがほとんどです」と真理子さん。例えば、野菜がたっぷり入ったスープ、パスタ、パエリヤ、グラタン、定食など、その日に入る食材やお天気によっていろいろ。人気は、料理に付く自家製パン。天然酵母、北海道産小麦を使った真理子さんのオリジナル。「料理もパンも一日に作ることができる量が限られています。日によって、早い時間でなくなってしまうこともあるので、ご了承ください」と。
　カフェではなく、あえて“喫茶室”。そんなこだわりをしみじみと味わえる「オカエリ。」です。（K.K）