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◎ギャラリー・アート

八溝塗工房 器而庵
[茨城県久慈郡大子町]

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大子漆を施した器が並ぶギャラリー
伝統文化を後世に伝える拠点に。

 漆工芸作家・辻徹さんが百年後の伝統工芸品を目指して立ち上げた「八溝塗工房 器而庵(きじあん)」。良質な大子産漆をふんだんに使用したお椀や皿、盆、箸などの日常使いの器を中心にそろえています。明治29年に建てられた老舗呉服店の蔵を利用したギャラリーは、風情ある趣。深みのある漆器の魅力を伝えています。

 岩手県に次ぎ国内第2位の漆生産地である奥久慈地域の大子漆は、透明感とつや、渇きの良さが特徴で、品質は日本一とも評され、国宝の修復作業などに広く使われています。辻さんは「最高級の漆の産地でありながら漆器の産地ではなかったため、大子漆は地元でも認知度が低い。漆を介し、地場産業の活性化と伝統文化の継承に努めたい」と話します。
 辻さんが立ち上げた新ブランド「八溝塗」。ブランド名は「奥久慈の最高峰である八溝山を目指したい」という辻さんの熱い思いが込められています。栗、山桜、竹など原木の仕入れから製材、乾燥、木目づくり、漆器の制作に加え、工房スタッフによる漆の採集から精製、塗り仕上げ、そして販売まで一貫して手掛けるというスタイル。さらに、漆掻き職人の育成や漆樹の分根栽培、新規植栽まで携わります。「工程を一貫して行うことは、納得のいく作品に仕上げる利点があると思います。自分が使ってみたいモノや好きなカタチ、使い勝手の良い器など、使う立場の目線でデザインする健康的な工芸品を提案していけたら幸いです」。店内では、辻さんやスタッフによって作られた漆器や家具を販売。伐採後は廃棄されていた漆の木を利用した花器や板皿も手ごろな値段で人気を集めています。

 「漆は高級品で扱いが難しいと思われていますが、毎日使うことによって色やつやの深みが増します。使い込んだ時にいい味わいになるように計算して制作されているのです。一生ものを超えて、代々受け継ぐことができる漆器の魅力を味わってください」と。(K.K)

住所/茨城県久慈郡大子町大子624
TEL/0295−72−2775
営業時間/10:00〜17:00
定休日/火・水・木・金

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