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[まいにちが、記念日] 記事数:575

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人の息吹が感じられる「家」

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私はとある住宅会社の展示場アドバイザー。
「アドバイザー」なんていうと、あれもこれもを知っていて、来たお客様にご説明するようなイメージだけれど、実際は平日は展示場の管理が主です。

ま、いわゆる「雑用」ですな。

平日朝、展示場へ出勤。
もうすぐ朝10時だというのに、しん、と静まり返った家の中。
当たり前といえば当たり前なのですが。まるで時が止まったよう。

各部屋の電気をつける。
カーテンやブラインドを開け、空気を入れ替える。
風景を映すDVDを流す。

玄関ドアを開ける。
「welcome」のボードを出す。

ホースで外に水をまく。
枯れた花を摘んでまわる。

そして再び家の中に戻ると、あーら不思議。
さっきの殺伐とした「箱」からあたたかな「家」になっている。

止まった時間が動き出す。
それを確認しつつ、私のメイン、掃除や庭の手入れといった肉体労働が始まるのだ。

家を買う人が展示場を訪れる時。
この空間で憧れをもって欲しい。
けれど、手の届かないステキすぎる場所でもダメなのかな・・・と思う。
そこそこ、リアル。そこそこ、素敵。

庭の手入れ一つとっても、雑草が生えていたらちょっとがっかり。
けれど、雑草なく、手入れの行き届いた花壇にそれほど高価ではないけれどさりげなく配色を考えた花々が植えられていたら、ほっとするかもしれない。

インテリアにしても、どんなに有名なブランドの家具を置いても、手垢がついていたら興ざめされてしまうかもしれない。

高価だけじゃない。さりげなく、手入れされた、というのがポイント。

人が住んでいない家だけれど、人の息吹を感じてもらい、かつ、これから始まるお客様それぞれのライフステージを楽しいイメージで膨らませていただきたい。
それが、雑用担当者の小さな願いです。

さ、今日もがんばるぞー!

Trackback(0) Comments(2) by つき|2008-06-25 07:07

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