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[雨は遠いそらの上] 記事数:109

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甲子高原に行く

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国道118号を北上し、棚倉町で左に折れ国道289号を西へ向かう。白河市の中心部を抜け、甲子(かし)高原へやって来た。このあたりは一帯を山に囲まれ、甲子・新甲子温泉をはじめ多くの温泉宿、ホテル、ペンションなどが立ち並ぶリゾート地だ。

道路脇には何ヶ所か展望所が設けられおり、甲子高原や周辺の山々を眺めることができる。
のどかな田園風景も広がる

  
その甲子高原の最奥部、いわゆる奥甲子にまで行ってみることにした。新道建設に伴う片道通行や長く湿ったトンネルを通り過ぎる。建設中の甲子トンネルで行き止まり、坂を下っていくと大黒屋という旅館があり、そこで奥甲子は高い山並みと深い谷に阻まれ終点を迎える。大黒屋への下り坂途中から眺める。奥の雲がかかっているのは旭岳か?写真を撮っていたら、バイクで降りてきてやはり眺めていた若い人と挨拶を交わす
  
ぼくの目的はさらにそのあたりから阿武隈川源流である本沢をたどって「雄滝」「雌滝」「天狗滝」「赤滝」「霧降滝」という滝群を見に行くことだったが、まあたぶん熟練した沢登りの経験が無ければムリだろーな、と思っていたので即刻断念。
上のトンネル付近にいた作業員の方に話を伺うと、大黒屋から登山道が出ているそう。おそらく甲子山など周囲の山々へつながっているのだろうが、本沢へもそこから行けそうではある。幾ばくなりかの金を稼ぎ、ある程度まとまった休みがとれるような人間になれたらまた来よう。まあそんなことを言ったらもう二度と来ない可能性が濃厚なわけですが…。
 
また長らく完成が待たれていた甲子トンネルも、来る9月21日(日)に開通するそうだ。ここが通じることによってこれまで(とくに東方面から)羽鳥湖北岸まで大きく迂回して行かなければならなかった下郷、南会津、桧枝岐方面へのアクセスが大幅に容易になる。ということは尾瀬にも近くなるということである。どうりで新道を作ったり道路整備やトンネル工事が盛んに行われていたりするわけだ。今後のR289はさらに活発化するんだろうな。道路特定財源で憤るものあらば歓喜するものありだ。
  
←剣柱トンネル、きびたきトンネル、安心坂トンネルを抜けると最後に待ちうけている。甲子山の北麓をぶち抜き、南会津郡の下郷町に至る。その全長は4キロ超。それまで分断されていた東西がつながることによって、生活・観光・雇用などに活性化促進効果が期待されている。このような一大プロジェクトにはからずもリアルタイムで接する機会を得たというのは、なかなか感慨というか興奮するものがありますね

でもこんな山奥にまで来て、トンネル内で作業員が仕事をしているのを見ると、非常に不思議な気分になる。それを傍目に整備された道路を走るというのは、何とも文章に出来ない心持ちなのだ。
  
  
阿武隈川源流は大きく4つの沢に分かれている。中でも前述したように本沢の滝群は素晴らしく、50メートルの高さを落ちる雄滝など豪快かつバラエティに富む。ほかの沢にも多くの滝があるのだろう、ひっくるめて「甲子八十八滝」ともいわれているそうだ。でもここの滝を見て回るのは経験と時間が必要になりそう。とりあえず今回の避暑滝めぐりは阿武隈川をもうちょっと下ることにしよう。
  
  
  
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↑「うる星やつら」とPerfumeの新曲「love the world」がぼくの中で連関し合うということの意味を感じずにいられない。「見える世界がきらめくわ」とはまさにこのこと。恋とは何であったか、女の子とは何であったかということの根本を、彼らはアイドル的に打ち出すことで逆説的に世に問うているのである。ぼくが主張したいのは滝でも自然でもなくただひたすらそのことなのである。ええ何度でも言おう
  

» Tags:福島, ,

Trackback(0) Comments(8) by 雨|2008-07-24 02:02

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