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[雨は遠いそらの上] 記事数:109

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雲巌寺へ行く・その他の峠

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霜が当たり前のように降り、鋭い陽の光に水煙をあげるようになり、いよいよ秋も終り、を迎えようとしている今日この頃だけどぼくは最後の秋を求めに、栃木は雲巌寺を訪ねることにした。

国道293号を北に向かい、花立トンネルを抜けた次の交差点を真っ直ぐ抜け、細い県道234号を上がって栃木へ入る。(県内の峠ファンにはお馴染み?)烏帽子掛峠を越えてみよう、というのが今日のルート選択のひとつの目的である。
 
←民家のあいだをすり抜けるようにして次第に狭くなっていく県道234を行く

烏帽子掛峠はすごく狭くて、車がすれ違えないんじゃないかというほどだ。しかも対向車が見えないほど傾斜が急なので、危険である。でも本当に山の中で、静かな峠。
 
あ…ちょっと、峠っていいかも…。

  
 
峠を下り県道232号に入ると、のどかな風景を楽しみながら大那地地区を北上する。国道461号にぶつかったら今日は進路を右に取り、茨城大子に一旦入る。境明神峠という峠があったのだけど、何となく通過してしまった。片側一車線の大きな道路。
今度は地方道13号を北上。
またものどかな田舎の風景を走っていると遠くに雪山の姿。那須岳だろうか。ちょっと興奮する。
 
←さあ復唱しよう、「しんせつ」
 


磐梯山や高い山並みなどの麓を走るときも始終考えていたのだけど、こういうところに住む人びとはぼくが感動するような景色をそれこそ一年中見ているわけで、彼らはどういう思いで暮らしているのだろうか。ぼくなどは本当に何も無い種類の田舎暮らしなので、高い山を望むようなちょっと奥まった田舎とはまた違う。平和で平坦な、暮らしやすくてのっぺりとした単調な日常。そんな田舎に生まれついた自分は何も無い茨城の人間なのだなあと思う。どこかで「外なるインサイダー、内なるアウトサイダー」という言葉を見たことがあるが、その気分がわからないでもない(カミュの「異邦人」についての感想文だった)。まあ、己の内的リソース不足の原因を地域性に求めている時点で外道決定なんですけど、茨城人の人間性についてしばしば言われることではある。
 
さてしばらく行くと明神トンネルが迎えてくれる。左には旧道が上っていて、そのピークが明神峠であるが、何となく真っ直ぐトンネルに入ってそのまま通り過ぎてしまった。今日は峠道にこだわりはじめているのに勿体無いことだ。トンネル内は工事中で反対車線に出たのだが、いつ車線を戻せば良いのかわからずちょっと怖い思いをした。立派なトンネルだけど、ちょっと暗かったな(明神峠の一帯は地図に桜の名所マークが付いている)。
 
  
次の信号を右に曲がって県道321号を少し北に行けば、道路沿いに雲巌寺が見えてくる。
 
去年の今頃来たときにはちょうど紅葉が見頃だったのだが、今年はほんの少し遅かったみたいだ。それでも陽に照らされたモミジが今日も輝いていて、写真を撮る人の姿もちらほらと見られた。


  

 


 
雲巌寺入り口にかかる橋の下に流れるのは武茂川で、すぐ下流には木の根っこからしみ出た水が滝となって川に流れ落ちている。

  
  
ここへ来るとつい見てしまう看板。→
というのはわかるんだけど、
  
  


には思わず笑ってしまう。しかもこの地区にはいくつか同じ看板が立っている。
 
「気をつけて 短い一言 俺が危い
しかもこれだと「あぶない」じゃなくて「あやうい」である。  
   
  
県道321号をさらに北上して川上という地区に入ったあたり、道の右側に「名水」と書かれた小さな看板が立っていて奥に水が流れているので、立ち寄ってみてはいかがでしょう。ポリタンクなどを用意すると良いですね。ぼくも次は忘れないようにしよう。 
県道はさらに山奥へと続き、大子那須線である地方道28号に接続して、那須方面への道は断線している。
  
  
  
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↑前回に続くはずの那須塩原の秋はまた日をあらためてご紹介します…
  

» Tags:雲巌寺, ,

Trackback(0) Comments(0) by 雨|2008-12-04 22:10

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