「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

彼岸だな

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暑さ寒さも彼岸まで。なんてなことを言いますが、さあこれからかあっと暑くなって蝉が鳴き汗が散る夏本番！てなことにならないものか。と世迷言を申しているのも無理は無い、お彼岸だというのに墓参りにも行かず、相も変わらず朝から布団に横臥しつつ朝酒、これで朝風呂に入っちまった日にゃ庄助さんの出来上がりじゃねえか。あ、でも俺っちすでに身上つぶしてるから良いのか。道理である。ははは。ははげっぷ。などという体たらくなのである。これではご先祖様もさぞかし落胆なさるだろう、せめて彼岸なのだから彼岸花でも撮りに行こうか。と思った次第である。
　　
ネットで適当に検索し、旧水府村のほうへ行ってみることにした。まず、西光寺へ。
この寺には国指定重要文化財の「木造薬師如来座像」と、県指定重要文化財の「木造仁王像」があるのだが、工場に挟まれた狭い敷地には山門とその奥に薬師如来座像が納められたちっちゃなお堂があるのみ。山門の下の斜面に彼岸花が咲いていた。
見頃はちょっとばかり過ぎているようである。それでも曇り空から光がちょいと差せば妖しげな、紅を注すような曼珠沙華。


　　
　　
次に、水府村の物産センター近く、巨樹のもとお地蔵様を祀った場所に、彼岸花をもとめる。

先の西光寺は道沿いだけど、こちらも道路からすぐのところにあって、素晴らしい里の風景を醸成している。

　
しばらく写真を撮っていると、中年のご夫婦が来て「ここじゃないねえ」「ここは違うなあ」と言っているので話を伺ってみると、どうやらここよりもさらに多く彼岸花が群生している場所があるらしく、知人からその話を聞いてやって来られたとのこと。群生もさることながら、そば畑もあって彼岸花の赤とそばの花の白とのコントラストが非常に美しいのだそうだ。
それで持参の地図を眺めながらここかあそこかと話しているうちに、ご夫婦の知人に携帯で連絡を取り、ぼくが代わって場所をきいてみた。すると意外と近く、わかりやすい場所であることが判明、すぐさまご夫婦に教え、後からぼくも行ってみることにした。
　
そこは個人のお宅の敷地なので詳しい場所は秘することにしますが、道路のすぐ脇の斜面にかなりの彼岸花が咲いていた（樹が何本かさえぎっているけど注意していればすぐにわかる）。先ほどのご夫婦も観賞してらっしゃる。ぼくも家の方に断わってから畑に入り、写真を撮らせていただいた。

ご夫婦のおかげで思いがけず良いスポットを発見でき、ご夫婦もぼくのおかげで探していたスポットを発見でき（何だこれ）、満面の笑みを交わしつつお別れ（旦那さんは山も趣味とのことで、「奥久慈の男体山は登られるんですか？」と水を向けたところ「訓練用によく登りますよ。一番多いときで年７０回は登った、今年は調子が良くないのでそれほどでもないがついこないだ登ってきたよ」とのこと。足元にも及ばないのである）。
さあ腰を入れて写真撮っかーと斜面の上の道に上がったは良いがヘビ（たぶん青大将だと思うけど）はいるわスズメバチは威嚇してくるわでもう写真なんか撮る意欲失せまして、帰りました。自然の前においては所詮、無力なのだ。あ、おれが。
　　
　　
個人のお宅の敷地なので、必ず声をかけてから観賞しましょう。「立入禁止」の看板もかかっていたのだが、ぼくらがいたこともあってか普通に入ってきた人が数人いて、ちょっとヒヤヒヤした。でもたぶん有名だと思うので、常連さんも多いのでしょうね。ぼくはとくに彼岸花に思い入れがあるというわけではなかったこともあって、はじめて。綺麗なんですねえ、彼岸花。
赤と白のコントラストを捉えるためにアングルを探そうとしていた矢先ヘビとスズメバチですよ。スズメバチは季節がらナーバスになっているようでしたね。こんな美しいところで死にたくなかった/あるいは死ぬのにうってつけかな。と思ったので、一目散に走って逃げた。
　　
　　
　　

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秋の夜長にコルトレーン。ジャズ界屈指のポリリズム集団、ジョン・コルトレーン・カルテットで「Your Lady」
http://www.youtube.com/watch?v=W9GOF_jDs5Q
　
秋の夜長にビル・エヴァンス。ジャズ界屈指のホモセクシュアルぎりぎりの対位法マニア。エディ・ゴメスとマーティ・モレルのトリオで「Emily」
http://www.youtube.com/watch?v=YB4yDuzjxb8
　
秋の夜長にブッゲ・ヴェッセルトフト。またこれを聴きながら紅葉を見に行くのだ。「New Conception of Jazz Live」より１曲目の「Live in Amiens」
http://www.youtube.com/watch?v=fhUr2RWvv5M
　　

» Tags：彼岸花, 秋, ジャズ,

by 雨｜2009-09-22 23:11