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[雨は遠いそらの上] 記事数:109

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三春滝桜へ行く(下旬)

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「滝桜ですか?」と料金所のおじさんにたずねられ、ガイドマップをいただいて、ゆっくりと車を発進させる。三春町にやって来た。暗い高速を飛ばし、豪速トラックにビビり、爆速VIP車にビビり、貸し切りの磐越自動車道をのんびり走り、三春町にやって来た。

 
三春といえば滝桜、ということになるのだろうか?でもそれだけじゃない、三春には桜がたくさんある。というか、桜だらけだ。町中いたるところに桜があり、そのどれもがいちいち美しい。滝桜への道中でどんだけ「オオッ…」と唸ったことか。三春に居るあいだはそれがずっと続くのだ。
  
6時前には滝桜に到着したのだが、すでにかなりたくさんの人が出来ていた。さすが全国レベルの桜。人の数と同じだけカメラと三脚…。恥ずかしながらぼくもその中に入っていく。
  

朝の光を浴びる滝桜はしかし、見頃を少し過ぎていたようだ。しかも周りはきれいに整備され、どことなく趣きに欠ける感じだ。正直、「まあこんなもんかな…」と思ってしまったくらい。大子の外大野や上岡の桜のほうがきれいだと思った。

と、現場ではそう思ったけど、やっぱり写真を見返すと迫力があるなあ。雨に降られて色が濁ってしまっていたのだけれど、滝桜は美しさよりも豪快さが真骨頂なのだろう。贅沢なまでのヴォリューム感。それだけに、周りを整備しすぎたのは残念に思う。これだけ有名な桜だから整備は致し方ないのだろうけれど、何だかミニチュアみたいに見えてしまって。まあ、それはそれとして、今度は最盛期に見てみたいものだ。

  
7時過ぎにははやくも滝桜前の道は渋滞しはじめ、沿道に停まった車が邪魔をしてなかなか進めないダンプカーがクラクションを鳴らしまくっている。観光地の宿命というものだろうが、こう人がごみごみしているのを見ると何だか興ざめしてしまった。車のあいだを抜けさっさと滝桜を後に。
  
 
その後は偶然見つけた芹ヶ沢の桜とか、福聚寺ですとか、雪村庵などの桜を眺めながら三春を巡った。何でもない神社や寺にもきれいな桜が咲いていて、一日ゆっくりと歩いてみたかった。
 

↑芹ヶ沢の桜。滝桜から近くて、下から見上げるとなかなかの姿。こちらにも何人か撮影に来る人がいた。
 

↑雪村庵ではバイクが停まっていておじさんが撮影をはじめようとしていた。挨拶をしてぼくもしばし桜を撮る。その後別の場所を回って2時間くらいして庵の前を通り過ぎたら、おじさんのバイクがまだある。まだ撮影しているのだ!さすが。
  

↑有名な福聚寺でもたくさんの人が写真を撮っていたけど、結構いい歳のおじさんおばさんが平気で他人の墓に入り込んで撮影しているのを見ると、ちょっと考えてしまう。モラルの低下を若者に振りかざすのならばその前に、まず自分自身に照射してみるべきだろうと常々自分に言い聞かせている。まあそれにしても桜がきれいなのでこの季節は無礼講といったところか。

  
  
郡山で偶然立ち寄った「内出の桜」では、同じ水戸ナンバーのご夫婦と出会い、とうに見頃を過ぎてしまった桜を眺めながらいろいろと三春の名所を教えてもらった。まだまだ素晴らしい場所があるみたいで、滝桜の近くの場所を教えてもらったときには口惜しい思いをした。ぼくは越代の桜を教えた。もしまた会えたらいいね、と言い合って別れた。
 
  
国内随一の滝桜も今年は終りを迎え、北へ向かう桜とはそろそろお別れである。でもぼくの観桜記はもうちょっと続きます。桜の話も今となってはちょっと遅いですけど、お付き合い願えれば幸いです。さて、次回はどこへ行こうかな。もはや桜といっても半ば毒を食らわば皿まで、みたいな気分でもあるのですが、選択肢は限られている。県内に戻ってくるのだ。
 
 
 
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↑実は高速に乗るのははじめてだったのですが、慣れるとあれほど良いものはないですね。ちんたらちんたら国道なんか走ってられな(ry
  

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Trackback(0) Comments(2) by 雨|2008-05-04 10:10

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