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[まいにちが、記念日] 記事数:575

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昭和レトロが日本が救う!?

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先日、「ガイアの夜明け」を見ました(テレ東、わりとよく見てるかも)。
映画「ALWAYS 3丁目の夕日」の影響からでしょうか。じわりと昭和レトロがブームになっています。

「ガイアの夜明け」では、“昭和レトロ”が人と街を救う というテーマで、様々な切り口で昭和を再現している人たちを追っていました。
その中で、とても興味深かったのは痴呆症の治療の一環として、昭和の町並みを再現している病院。
入院している患者さんは、拍子木を打ったり、べっこうあめをなめながら自転車で登場した紙芝居を楽しんでいます。

患者さんたちにとって「昭和」というのはブームではなく人生なんだなーと思いました。
私も昭和うまれなのですが、私の知っている昭和と、患者さんの知っている昭和はかなり違います。
ダンナと見ていても、私よりダンナの方が「あれ、懐かしいー!」と盛り上がっていました。

自治体でも、古い民家を買い取ってそこで郷土の菓子をつくって食べるという集まりをしているところがあるそうです。
そこでインタビューを受けていた男性が、
「家に帰っても懐かしい気持ちがしないけれど、ここに来ると懐かしい気持ちになる。落ち着く」というようなことを話していました。

インテリア、というと洗練された、あるいはキレイなというイメージですが、もしかしたらちょっとゴチャっとした感じに人は郷愁をおぼえるのかもしれません。
例えば、戸棚から柿の種の四角い缶が出てきて、食べようと思ったらハッカ飴が入っててがっかりするような、ゆるさ加減。

とか。

名前の入った手ぬぐいを首に巻いて草むしりするような、ダサさ。

とか。

若い世代にも昭和レトロが受入れられている背景には、なんでもコンピューターでデータ化された世の中は安心だけれど、少しピリピリしているのかもしれません。

あ、ちょっと脱線してしまった。
 

痴呆症治療のための昭和レトロ病院を見て思ったのですが、これから「高齢者のインテリア」という分野が確立されていくのではないかという気持ちになりました。
バリアフリーやユニバーサルデザインとかも、もちろん大切だけれど、その前に自分の住処に愛着が持てなければ生きていてもつまらないのではないかと思うのです。

Trackback(0) Comments(4) by つき|2008-08-10 21:09

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