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[まいにちが、記念日] 記事数:575

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ほんとうの「さみしい気持ち」。

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先日子供たちと「親子福祉教室」に参加してきました。
いろんなプログラムが夏休み中にあり、行きたい講座を選んで受講するというものです。
今回は手話教室です。二年連続の受講です。


 
手話を教えてもらう前に、講師の先生からゲストである市内のろうの方にインタビューという形でお話していただきました。

その中で、
「家族と一緒にだんらんをしていて、何気ない(と思われる)話題でみんなが盛り上がっている時に『えっ、何???』と身振りでたずねても、
『たいしたことじゃないよ』で終わってしまう。それが悲しい」
と言っていたのがちょっとショックでした。

時々、誰とも話さない日があったりして、ちょっと寂しいなと感じることもあるけれど、寂しさのレベルが違います。

もし身近な人が聞こえないとして、まず重要な話を正確に伝えたい、伝えなきゃ、と思うのは普通です。
けれど、大切なことはインターネットであったり、市報であったり、新聞であったり何かしらのメディアを通じてたいてい伝わってきます。
けれど、それではコミュニケーションとは言いがたい。
みんなと一緒なのに感じる寂しさ、孤独感。想像を超える悲しみだと思います。
この寂しさを解消するのは、手話といった技術面ばかりではなく、「ざっくりと、ゆったりと」コミュニケーションするという気持ちの持ち方だということを学びました。

だいたひかるではないですが、「ど~でもいいですよ」的な話を共有(というと大げさか?)して一緒に笑いたい。
私がろう者だったら、やっぱりそう思います。

講師の先生が最後に言いました。
「雑談など、全部を正確に伝えなくてもいいんです。10個のうち2個くらいでも、かいつまんで話してあげてください。手話ができなくても筆談があります。そんなに難しく考えないで、みんな一緒に楽しく暮らしていきましょう。誰だっていつかは耳が遠くなるんですから。」

私の下手な手話で「私、手話、下手」と表現したら、「それだけできれば大丈夫」と手話で答えて下さった、ボランティアの先生方。本当に楽しかったです。

帰りにいただいたお土産、携帯ホワイトボード。
牛乳パックと余り布と100円ショップのホワイトボードで作ったのだそうです。
福祉住環境は、それほど敷居が高くないんだと、手作り福祉用具を手にしてしみじみ思いました。

Trackback(0) Comments(2) by つき|2008-08-02 20:08

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