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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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恐怖の通し。

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昨夜の頂点に達したイライラから
ムリヤリに体制を整えなおして
いざ、稽古場へ。
今日は舞台監督が来るので、それにあわせて
通しをすることになっていた。
と、いいながら、この期に及んで
ラストシーンができていなかったので
大慌てで、否、慌てていることを隠しつつ取り組む。

稽古をしながら、テーマについて少しずつ話す。
大きいテーマについては前に話したのだが、このあたりで
改めて、考えるということをしてゆきたい。
みんなはもう、セリフを覚えるのでいっぱいいっぱいで、
それどころではないかもしれないけれど、
中には「考える」事が好きな方もいらっしゃっる。
早く、大人の視点に。
そして学芸会のような芝居から抜け出さなければ。

午後から通し。
私も抜けてるのだよ。
転換をしつつ、ダメ書きしつつ、音楽をかけつつ、
指揮をしつつ、演出助手に説明しつつ、が同時進行というのは
私のキャパシティをとっくに超える作業なので、
こういうときこそ、
「子どものころにもっと集中力を養っておくべきだった。」
「委員会など、たくさん引き受けて働くべきだった。」と
悔やまれる。
のんきに過ごしすぎていた子ども時代。
今はもう遅いんだよ。

心の中で、「自分に戻らないで」
「上手はそっちじゃないよ!」
「もっと相手にセリフを渡して」と猛獣のように怒鳴りながら
果たして所要時間73分。
予想では70分だったが、最初の通しで73分なら、
あと10分は短くできるかな。

ここからが勝負です。

本番までのあと1週間。
稽古場にいて、メンバーに囲まれながら
こんなに孤独を感じるとは、
今に始まったことではないけれど
ちょうど観に来てくれていた、かんじゅく座講師のユッキーが
温かいメッセージを置手紙して言ってくれて
わたしゃあ、涙もあふれそうな勇気をもらう。
彼女は自分が主宰して芝居をやっているので
そこんとこ、私の立場が一番わかる人間なのだろう。

さあ、日曜日の臨時稽古では、B班の通し。
頑張っていきまっしょい。

by 鯨エマ|2008-03-22 09:09

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