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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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消えものは、ときに考えもの・・・

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今日は初・通し稽古。
まあ、バタバタです・・・・。
昨日のうちに、場面のツナギを調整しておいたのだが、
これがなかなか。
とくに、プロローグは、森田氏の作ってくれた音楽が
めちゃめちゃ早いので、不ぞろいもいいところ。
ま、初通しって、こんなものでしょう。
稽古の休憩時間に夕佳さんは、自分の出る場面と小道具のチェック。
わかりやすく表にしていた。
こういうところは几帳面な性格が出る。


いまだ、揃わない小道具があり
今日も稽古の帰りに大久保の店を探し回った。
22時過ぎても平然と店が開いていた。
よかったよかった・・・。
ドンキホーテと100円ショップに感謝。
さて、いまだ揃わない小道具のひとつに
おばあちゃんが良く使うような、カートがある。
最近の流行のスーツケース方ではなく、買い物用のやつだ。
新しくない、少々汚れた感じのものがいい。
こういう古いものは、なかなか見つからない。

今日、通し稽古のダメダシをしているときに
出演者から消え物についての相談があった。
舞台上に出す食べ物を本物にするかどうか・・・・。
この芝居に限らず、毎回何かしら消え物が必要になるのだが
何が心苦しいって、それらを捨てることになるってことだ。
消え物だけではないけれど、舞台セットにしても衣裳にしても、
基本的使いまわせないものは破棄になる可能性が高い。
これをいちいちもったいないなんていっていたら
きりがないのだが
それでも、捨てるのはちょっと気が引ける。

ものをもったいないと思うことは
度が過ぎると周りから反感を買うこともある。
それでも、習慣になればなんてことはない。
たとえば、最近のレジ袋削減対策。
スーパーやコンビニのレジで「このままでけっこうです」の一言は
慣れればなんてことはない。

環境問題といえば、父の手紙に面白いものを見つけた。
手紙にそえて、ある学者の書いた本のコピーを同封してあったのだが
その序文に、これからの地球環境についての懸念が書かれていた。
こういうものを読めとすすめるような人ではなかったような気がする。
父といえば消費世代。
どんどん便利になってゆく日本の生活を体感してきたはずだ。
家では、電気や水をガンガン使い、
まるで省エネという言葉を知らない人だった。
それが、66歳になった今、娘に地球環境について
考えさせようと文書を送ってきたのは、どういう変化だろう。
いま実際に生活の中で、資源を大切にしているのか、
口先だけなのかはわからないが、
それでも、多少意識改革されたのは確かだ。

どんなときに、人は価値観や意識がかわるのか。
たとえば、子どもができたときなどは、
意識改革のチャンスなのではないだろうか。
この子が将来、大人になったときに
美しい地球であってほしいと願えば、
おのずと生活態度が変わってくるだろう。
独り者の私が言うのもなんだけれど、
「子ども」の存在はやはり大きいのではないだろうか。

21歳のころバイトをしていた店のママさんが
先日あったとき、私にこういった。
子どもは生んでおいたほうがいい。
見える世界がぜんぜん違う。
私は生まなかったから、人間的優しさが足りないように思う・・・と。
そういうものだろうか。

で、「消え物」だが、
今回は破棄する食品なく、芝居を進めることができそうだ。
とりあえず、今のところは子どもがいないけど、
優しい人を目指そう。

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» Tags:演劇,

by 鯨エマ|2007-11-26 09:09

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