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[雨は遠いそらの上] 記事数:109

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幻の滝

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磐梯山ゴールドライン(普通車730円。いやあそれにしても早起きは三文の徳ですな)の紅葉を楽しみながら早朝の裏磐梯をめざす。下のほうはまだ色が浅く、ちょっと期待外れかな…と思っていたけど登っていくにつれて山が色鮮やかになっていく。


 
山がもっとも黄金色に近いほどの輝きを見せるあたりに、「幻の滝」と書かれた看板が見えた。ゴールドラインは東に磐梯山を望みながらくねくねと蛇行して裏磐梯へと上がっていく。その途中には「滑滝」と「とび滝」という有名な滝があり、磐梯山西側の切り立った崖を一気に流れ落ちている(ぼくが行ったときには水量が少なかったのか、よく見ることはできなかった)。そのさらに上流に位置するのが幻の滝だ。
  
駐車場から滝までは200mくらい。下の駐車場から道路を渡って山に入るという感じ。滝入り口には「熊出没」の看板。慌ててクマ鈴を取りに駐車場に戻る。
それでも怖くて躊躇していると、あとから年配の夫婦連れがやって来て、「まあそんとき(クマが出たとき)はそんときだね」と笑いながら奥へ入っていく。「一緒に入れば大丈夫だよ」と言われ後をついていくことにした。後々でも感じたのだが、年配の方々のバイタリティは相当なものである。ぼくだってヒイヒイ言うような急なところも上っていったりするからね。貪欲なエネルギーを感じさせる。
  
  
そしてたどり着いた幻の滝。
さほど大きくはないのだが味わいのある滝で、水がさらさらと崖を滑り落ちていく。みんなで「おおー」と感嘆の声を上げる。陽が差してこないので結構寒い。かすかに硫黄の臭いが混じっている。
滝の前にはまるで誰かが植えたように、おあつらえ向きにモミジが一本(ほんとに誰かが植えたのかな?)。何とも風雅である。
滝下の流れ。綺麗だ…。
  
なぜ幻の滝と呼ばれるのかは、かつては地元の人すら知らないような(何せこんな山の中ですからね)滝だったから、か、ゴールドライン建設の工事の際に出た土砂で埋まってしまった(が、その土砂が雨で流れてふたたび滝があらわれた)から、のどちらかだったと思う。今ではゴールドラインのおかげでアプローチが容易になったわけで、「幻」は滝の幽玄さに残るのみである。
→山奥の谷を流れ落ちる幻の滝。道路からものの5分で見られますので気軽に行けますよ。ただしいつクマが出てくるかわからないのでクマ除け対策はしたほうが無難かと

 
入り口で出会った夫婦連れは他の夫婦連れと一緒に帰ってしまい、ぼくひとりが山の中に取り残されてしまった。クマ鈴を必死に鳴らしながら、急いで写真を撮って逃げるように戻りました。
 
  
ご夫婦は五色沼に向かうということで、もしかしたらまた会うかもしれないね、と言っていたが、ベタな話ですが五色沼で再会しました笑。五色沼も綺麗だった。それにしてもおじさんおばさん方は皆さんカメラを持って撮りまくってんのね。実に元気なんですよ。ぼくも混じって「アングルがいまいちね…」とか「木が邪魔なんですよね」とか「わあ!きれーい」とかやってました笑。おれの感性は団塊の世代よりちょっと前の世代と同調するのかなあ…迎合的な精神なのかしら、としみじみ考え込んでしまった。



平日にもかかわらず観光客で大賑わい。以前来たときはシーズンオフだったが、これが全国的な景勝地のパワーなんだな…と実感。
 
さて裏磐梯の滝といえばもう有名な「小野川不動滝」や「大滝」があるんだけど、時間が無くて行けなかった。いずれ訪問したい。おじさんおばさん達と楽しく喋りながら…。
  
  
  
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by 雨|2008-11-15 01:01

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