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ちょっと一息 冬至の過ごし方

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 12月も半ばを過ぎ今年もあとわずかですが、忙しさと寒さも一段と増してくるこの時季、体調を崩したりすることも多いですよね。少し一息入れておうちであたたかく過ごしませんか?

 さて、クリスマス直前にもうひとつ忘れてはならない日、一年で一番夜が長い冬至を迎えます。現代ではイベントが目白押しの年末の中、今日は「冬至か・・・」くらいにしか思わない方も多いかと思いますが、かつて冬至は「死に一番近い日」と言われ、その厄を払うために無病息災を祈ったそうです。

 今でこそ冬でもトマトがスーパーで買える時代ですが、そもそも冬は植物が枯れ、動物は冬眠してしまうため、昔の人の冬の食糧事情は厳しかったことでしょう。更に日照時間が短いため生命の源である太陽の恵みを受けることが少なく、人々は生活の不安を感じていました。特に北国では、冬至に対する不安は大きかったようです。そこで無病息災を祈るために、野菜の少ない季節に栄養を補給するためのかぼちゃを食べたり、その香りに邪を祓う霊力があると信じられている柚子のお風呂に入るなどして夜を越していたようです。

 また、その慣わしは地方でも様々。「ん」のつく食べ物を食べるといいという話もあり、さらに二つ「ん」がついたほうが尚いいというところもあるそうで、なんきん(かぼちゃ)をはじめ、きんかん、だいこん、れんこん、にんじんなどなど。確かにこうやって並べるとビタミンの栄養が豊富なものや風邪に効く食材が多いことがわかります。小豆粥がいいというところもあるそうです。

 ところで冬至の代表的な食べ物であるかぼちゃの旬は夏ですよね。それなのに冬至にはかぼちゃといわれるようになったのはどうしてなのか・・・という疑問も。そこが実に昔の人の冬を乗り越える知恵。夏に収穫したかぼちゃを大事に大事に保存しておき、食料の少なくなる冬に少しずつ食べたということです。

 食べ物も豊富な現代では冬に備えて、とういうこともほとんどありませんし、風邪を引いたり体調を崩すとすぐ薬に頼ってしまいます。冬至の過ごしかた、冬至に食べるものを見直してみると、昔の人たちは身近にある食べ物でからだを養生してきたことがわかります。風邪をひく前にできること、先人のちょっとした知恵を冬の暮らしに取り入れて快適に気持ちよく過ごしたいものだなとつくづく思います。


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