ご利用規約プライバシーポリシー運営会社お問い合わせサイトマップRSS

[わたしの歳時記] 記事数:23

< 次の記事 | 前の記事 >


【霜月】我が家の冬支度

このエントリーをはてなブックマークに追加



 しばし町や山を彩っていた紅葉も終わり、落ち葉をがさがさ踏みながら歩くと「もう冬が来るなあ」としみじみ感じるこの頃。
 11月は霜が降りることからそのまま名が付いた霜月。つい先日ここら辺りでも霜が降り、暦の上でももう冬。寒い夕暮れの道を早足で帰り、ホカホカ・アツアツの湯気が立っている食べものが恋しくなる季節になってきました。日中はまだまだぽかぽか陽気の日も多いですが、朝晩はもうだいぶ冷え込んで、特に朝はなかなか布団から出るのも億劫に・・・

 こんな初冬の頃に、我が家ではちょっとした冬支度をするのがお決まりになっています。それは風邪をひきやすくなるこれからの時季に備えて、出盛りの柚子や花梨ではちみつ漬けや果実酒を作ること。生姜のはちみつ漬けも風邪のひき始めには欠かせないので通年常備しておきますが、今が旬の柚子と花梨は期間限定。道の駅や直売所などでも並んでいますが、ありがたいことに誰かからいつもたくさん頂くことがあるので、ここのところは買わずに済んでいます。

 この香りのよい柚子や花梨をしばらくは飾って愉しんでいます。香りとともに、柚子も花梨も、あの落ち着いた濃い黄色が部屋にしばしの華やかさをもたらしてくれるのです。じきに花梨は熟成がすすんで表面に油っぽいべたべたしたエキスが出てきたら仕込みどき。でも特に難しいことはありません。表面をきれいに洗って水気を取ったら柚子も花梨もざくざくと刻んで(このとき花梨の種は一緒に漬けますがティーバックなどに入れると使うときに気になりません)、消毒した瓶に入れて、かぶるくらいにはちみつを注ぐだけ。柚子はちみつは2~3日後から、花梨はちみつは1~2ヶ月頃から使えて、お湯で割ればのどにいい柚子茶や花梨茶ができます。

 これがあれば乾燥して「のどが痛いな」というときにふーふー言いながら飲むと、からだも温まりのどから全身にじんわり染み渡り、効き目抜群!?だと思います。このおかげか日頃の粗食のおかげかここ何年も風邪をひいていないという・・・
ついでに柚子も花梨も材料が残っていれば、さらに氷砂糖とホワイトリカーも用意すると果実酒もできます。こちらもじんと寒い夜にお湯で割って軽く一杯飲めばからだが芯から温まってそのままお布団にもぐり込めば、ぽかぽかでぐっすり。

 あとは、湯たんぽやブランケットを押入れから引っ張り出し、ストーブの上にやかんを置いたらもう冬の支度も完璧。からっ風が吹いて底冷えするこちらの冬も長いもので、おうちでちょこちょこ保存食作りなどを愉しみながらこの冬ものんびり過ごそうと思います。


<コラム>捨てるところなし!の優れた果実 柚子丸ごとの活用

 主に皮や絞り汁を料理に使って、あとは捨ててしまう・・・とか、たくさんうちにあるけどお風呂に入れる以外の使い道がわからないという方が結構多いようですが、今回紹介したはちみつ漬けのように丸々使うのはもちろん、皮や絞り汁、種もそれぞれ活用できて捨てるところのない優れた食材です。いろいろ使って無駄なく柚子を楽しみましょう。


[わたしの歳時記] 記事数:23

< 次の記事 | 前の記事 >

新着情報

» わたしの歳時記
» カテゴリ



「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)