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[ほんのきもちです] 記事数:479

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吉原殿中

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今日は寒い、水戸の最高気温は3度。午前中はちらちら雪が舞っていたが、今は氷雨。明日の朝また道路が凍って、悲しい事故が増えたりしませんように。


ずいぶんと昔の話になるが、ワタシの勤め先に定期的に東京から出張してくるS氏がいた。由緒ある家系にお育ちで無菌培養されたのか、少し浮き世ばなれしたお坊ちゃまだった。見た目はそうね、キム兄をちっちゃくして、髪は七三、茶色に赤のでかいチェック柄のスーツ、そして蝶ネクタイ(嘘じゃないです)&バーバリーのトレンチコート・・・という感じ。
ある日お茶菓子に吉原殿中を目にした彼は「大きなゴカボですね」と一言。
(ン?ゴカボ?)「吉原殿中て言うんですよ」と言うと、
「え?御家宝と書いて、ゴカボでしょ」
「あの〜、元は黄門様にお仕えしてた吉原というお女中が残りご飯で作ったお菓子で、包み紙にある通り、吉原殿中と書くんですけど…」
「妙な名前だな〜、花魁がいっぱい出て来て、遊郭が燃えてるみたいですね」
(て、それ吉原炎上でしょう)
最後に一言キメられた、「御家宝の方が高級感があるけどね」………ムキーッ!

確かに良い子のお菓子のネーミングとは思えないが、美味しいからいいんです!幼い頃電車に乗って水戸へお出かけすると、帰りにいつも「殿中買って」とおねだりして、口のまわりとよそいきの服をきな粉だらけにしたものだ。その素朴な美味しさは、今でも立派に通用する。添加物など使用してないので、小さな子どものおやつにぴったりだ。
御家宝は体裁の良い箱に小ぶりで固めの本体がきっちり並んでいるが、吉原殿中はパフパフ軽くて柔らかい。つまむのではなく握るほどの大きさで個包装。まずはオブラートで包んであるので、手を汚さずに食べられる。(でもなぜか必ずオブラートだけ先に食べちゃうから意味ないんですけどね)

写真の品は水戸市下市ジャスコ近くの「本屋製菓」のもの。カスミというスーパーにも卸しているので簡単に手に入る。お店なら進物用の箱入りも用意されている。
本当は水戸市末広町にある老舗「吉田屋」で購入しようと思ったが、今日申し込んで受け取りは3月20日なんですって!そんなことになってたのかぁ……。
残念だけど、今すぐ食べたい気の短いワタシには無理だわ。家に着く前に1本食べたくて、クルマの中で外装を撮ったくらいですもん。

» Tags:吉原殿中, 水戸市, おやつ,

Trackback(0) Comments(5) by Yamepi|2008-02-06 16:04

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