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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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農業映画祭

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今年は特に農業に興味をもって、
畑の見学にいったり、本を読んだり、勉強会に行ったりしてみましたが
これは、私が演劇をやめて農業に転職する、というのではなく
様々な社会問題の根底にある「食」を支えているものが農業だと思うからです。

20日に観にいった農業映画祭で、
「EDIBLE CITY」という映画を見ました。
アメリカで、食をめぐる大企業を中心とした経済循環に疑問を感じた人々、
品質表示を見て疑問を感じた人々、
災害にあったとき自給するすべとして脳の重要さに築いた人々、
などの、果敢な取り組みが取材されていました。

アメリカの農家といえば、だだっぴろい敷地に一面同じ作物が
延々と植えらえれている・・・・そんな景色を
テレビなどで見たことありますか?
単一栽培は、どうしても害虫に弱くなってしまうので
(もし、天敵に襲われたら、もうおしまいです)
積極的に農薬を使う、
それが、不自然な食品を生み出し、人体に影響を与えます。

また、地元で育った野菜をたべるのではなく、
大手企業のスーパーなどが輸入して仕入れた野菜を売ること、
これも、農家を貧困に陥れ、個人商店を廃業に追い込みながら
それを見過ごすことになる・・・・というのです。

こういうことを根本から変えるのは
並みのことではありませんが
この映画祭にゲストで来ていた方たち、
とくに若い農家の方たちの話には、
エネルギッシュな希望がありました。

いまだからこそ、取り組むべき根本的なシステム改革が
私たちに一番身近な「農」だといいます。
自給できていない東京の人間が、積極的に取り組むことが
必要だという話には納得させられました。

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自分が食べているものはどこから来るのか、
それを知らない生活よりは知っている生活のほうがいいし、
知ることで、「知らないうちに他人を苦しめていた」ということは
少しずつなくなるでしょう。
そして、私たちが触れたい文化、演劇というものも
もっと奥深いものに変わってくるような気がします。
刹那的娯楽としてではなく、もっともっと、違う何かが生まれるような気がする・・・のは、私だけでしょうか。

by 鯨エマ|2015-12-22 23:11

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