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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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兵庫から来た青年

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日が長くなって、毎週金曜日の首相官邸前デモは、明るいうちから始まっています。
高齢者が半分以上ですが、昨日は夏休みに入っているせいか
若者や子供連れが多く見られました。
集まった人は、全国から2500人だったそうです。

シュプレヒコールの合間に、抗議の訴えをできる時間があり
初めてここにきた、という人が何人もマイクを握りました。
インドからきた青年は、原発輸出をとめてほしいと訴えていました。
そのあとで、兵庫からきたという青年がいいました。

「ずっと、ここに来たかった。
いままで続けてくれていた人たち、そして
こうやってマイクを設営したり、太鼓をたたいてくれる人たち、
がんばってくれていてありがとう。」

そして最後に官邸に向かって
「あんた、安倍晋三をやめて、アホ晋三にしたらどうですか?」
と、関西弁で投げかけ、笑いを誘っていました。
この青年も、自分の時間とお金をかけてここに来たんだなと、
笑いながらとても切ない思いを抱きました。

自分の人生を、自由に謳歌することのできる彼が
もしかしたら、これからいろいろなことに、
巻き込まれてゆくかもしれない。
こうやって、抗議行動の現場に足を運んだことが、
人生の転機になるかもしれないけれど・・・

だったら、
問題意識を持つこと、話し合うことさえ遠慮しなければならない世の中から、
面と向かって意見を言い合える社会に変えてゆきたいと思います。
私のブログやfacebookの書き込みには、
わざわざ「読んだら削除してください」とか
「コメントにはのせないで」といって、コメントを寄せる人がときどきいます。
その方は、家族の間でも原発の話ができないのだそうです。
仲よさそうに見えても本音トークができない、
意見の違う人を認め合うことができない家族って、なんなのでしょうか。

私は今日、これから、杉並区内で開催されるイベントで、
なかにし礼さんの詩を読みます。
ご存知の方もおおいでしょうが、7月1日の閣議決定の後で、
毎日新聞社がなかにしさんに依頼したところ、
一気に書いてくださったという、あの詩です。
そのなかの、この部分が、突き刺さるのです。

「世界史上類例のない

 六十九年間も平和がつづいた

 理想の国に生まれたんだもの

 平和しか知らないんだ

 平和の申し子なんだ

 平和こそが君の故郷であり

 生活であり存在理由なんだ

 平和ぼけ? なんとでも言わしておけ

 戦争なんか真っ平ごめんだ

 人殺しどころか喧嘩(けんか)もしたくない

 たとえ国家といえども

 俺の人生にかまわないでくれ」

やりきれない、何をどう抵抗したらいいのかわからない私たちのきもちを
的確な言葉にしてくださっています。
さて、この詩を抱えて、いまから行ってまいります。

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2014-07-26 09:09

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