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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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病院探し

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主治医を持つべきだ、
とよく言うけれど、日ごろ健康なもの、
入院経験のない人にはよく分からない感覚だ。
かくいう、私がその一人。
それでもたまに、病院にお世話にならなければならないときは、さて、
数多ある医院の中からどうやって選ぶかというと
悲しいかな、ネットにお世話になる。
なぜ、悲しいかな・・・・といえば
ホームページの印象と実態は一致しないことが多いからだ。
できることなら、口コミがいいのだが、
これまた悲しいことに、ネット上の口コミ情報なるものを見ることになる。

で、探していたのは婦人科。

神奈川にいたころから、本当にいくつもの婦人科を渡り歩いたが
どこも中途半端な付き合いだった。
原因は、私がコンスタントに通えないこと、
引越しが多かったことにある。

先日、がん検診のために行ったところは、ネットで見つけたところだった。
今どきのクリニックらしく、スリッパは抗菌棚に入れられ、
待合室もじゅうたん張り。
「家」を思わせる内装には、あの病院独特のにおいはなかった。
先生の印象も悪くなかったので、
今日、予約をとろうと思ったら、
なんと、1週間先まで予約でいっぱい!!
飛込みだと、2時間以上は待つという。
世の中そんなにベビーブームなのか!!
(別に、出産する人だけが行くわけじゃないけれど。私も然り。)

しかたないので、以前、見かけた近所の婦人科の看板を探す。
毎日通っている道なのに、いざ探すと、どこにあるのか分からない。
裏の路地に、そのS医院をみつけ、入ってみた。
そうか、いつも見ていた看板は、ただ道案内の看板だったのか。

木戸を開けて中に入ると、受付には誰もいない。
待合室には、婦人科には絶対に見かけないような
オジイさんが一人と、オバさんが2人。
「ごめん下さい。」
といって、30秒ほどして、
藤田ゆみこのようなオバサン(看護士?)が出てきた。
「ごめんなさい。いま、逆子が治ったんですよ。」

おめでとうございます、とか言えばよかったんだろうか・・・
逆子って、「今治った。」という治り方をするものなのだろうか?
とにかくそのローカルな雰囲気に、安心した。
診察室では、院長と、藤田ゆみこ似の方と
ああでもない、こうでもない、と相談しながら診断され
その横では、さっき待合室で、待ちくたびれて帰ろうとしていたオジイさんが
疲れた背中を向けて座っている。
プライバシーもクソもあったもんじゃないが
「まあ、いっか。」と思える昔懐かしい雰囲気だった。
(ちなみに、この婦人科は、ないかも併設していた)

そういえば、ネットで探したとき
この病院のホームページはなかった。
でも、こういうところが私は好きだ。
前の病院が混んでいたから、仕方なく飛び込んだのに。
病院探しはまさに、の出会いを期待するようなものなのか?
否、そうではないと、そんなもんではないと、
盥回しにされてなくなった妊婦が
命と引き換えに教えてくれた。

~本日のありがとう~
S院長、丁寧な診察をありがとうございました。

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2008-10-23 11:11

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