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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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最後の稽古へ

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不覚にも、電気こうこうのまま、ぶっ倒れるように眠っておった。
制作さんから当日パンフの校正が上がってきていたというのに、
本当に申し訳ないことをしてしまった。
毎度のことながら、劇場入り前の2~3日は徹夜の勢いだが、
もうここ数年、徹夜をしても効率が上がらないことが分かってきたので
(単純に体力の低下)
どこかでキリをつけて眠ることにしているが、
ああ!!この電気つけっぱなし、というのがなんとも。
朝起きたときの自己嫌悪といったら・・・!

悔やんでも電気は逆流してくれないので、
諦めてまたパソコンの前に・・・。
ごめんね~~、制作さんよ~~。
メールを開くと
「お互い眠れぬ夜ですね。」
と、どこかで聞いた文句が。
悪い!あたしゃあ、ねむっちまったわ。

さあ、今日も7場の稽古から。
ここが一番稽古量が多かった。
若手二人のシーンだが、女性がなかなか役どころを理解できず、
表現方法に随分時間を費やした。
もう一息なんだなあ!頑張れ頑張れ、と
心の中で念じながら
稽古場では難しい顔で稽古をつける。

「やれば必ずできるから。」
と、若手には必ず言っている。
そう思いたいという私の願望でもある。
そう思わなかったら、ここまで続けてこられなかった。
私も今まで、いろいろな演出家に
クソミソにいわれてきたが、
「なにくそ。」
でやってきて、それで、大成はしなくても
後悔なく、否、後悔しながら、次こそはと続けてきたような気がする。
彼女にも是非、つぎまた、舞台に立ちたいという気持ちで
終われるように最後までやって欲しいと思う。

そういったら、韓国人の友達が
(彼女は努力の神様みたいな、努力家なのだが)
「わたしも、頑張れば、。なんでもできると信じていた。
でも、子育てだけは、そうじゃなかった。」
といった。
私は子供がいない。
その苦労を実感していないことが、なんとなく、
人間として「足りなさ」のように思う。

今日は、これから最後の稽古だ。
最後の稽古はどうしても、あわただしい雰囲気になる。
しかし、最後まで・・・・である。

今回の稽古で、いつもと違うことがある。
いつもは、私は年配の役者さんたちに
必要以上に気を使っていたような気がするが
今回は、とにかく、若手3人をきちんと舞台に上げること、
そのことに、ここまで使命感を感じたのは
はじめてかも知れない。
そこには、是非これからもずっと舞台を続けて欲しいという想いがある。
こういう責任感は、前の私にはなかった。
芝居が出来上がることばかりを考えていた。
でもいまは、たとえ、彼らが、何かをこの舞台の上でつかんでくれること、
一瞬でも舞台の上で生きられることを、のぞんでいる。

そうこうしているうちに、もう9時半だ。
森田さんと音楽の受け渡しに行かねば・・・。
では、いってきやす!!

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2008-07-21 09:09

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