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[岡山] 記事数:1


◎岡山

倉敷
[岡山県倉敷市]

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 倉敷川に沿って揺れるしだれ柳と勇壮な2階建の土蔵、両岸を結ぶアーチ状の石橋、一体が画一的な景観を保つ倉敷美観地区。昔は漁師村だったという倉敷は、今から約350年前江戸幕府の天領(直轄地)として栄え、米や綿花などの物資とともに人々が集まるようになったといいます。

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 美観地区は「伝統的建造物群保存地区」として当時の風情を保ちつつ、現在も多くの市民の営みを受け止めます。石畳が続く裏路地やみっしりと店が建ち並ぶ細い横道からは、旅人を誘い込む不思議なオーラが発せられているかのよう。思いがけず足を棒にして散策してしまうのです。
 倉敷には近世130年近く続いた『義倉』と呼ばれる制度があったといいます。社会的・経済的弱者を救い、仲間同士で助け合うという仕組みで、武士の力に頼らず町人自らが組織した倉敷が誇る意義のある制度です。これほど美しい街並が見られるのも、連帯感のある倉敷の気質に依るのかもしれません。


「ゆたり旅」居心地のよい場所

倉敷珈琲館(岡山県倉敷市)

 美観地区を散策中、クラシックな西洋風の看板とシンボリックな赤い門に誘われて『倉敷珈琲館』で一息。お店の看板メニューとなっている「琥珀の女王」を注文しました。濃厚な珈琲にリキュールと蜂蜜を加えるのだそうです。ミルクを並々に敷き、氷をポンと浮かべます。店内の窓ガラスやテーブルに染み込んだ歴史を一緒に味わっているような奥行きのある味わいが、店内の雰囲気にピタっとハマリます。せっかくなら観光シーズンを避けゆっくりと訪れたい。旅人の気分をスッと落ち着かせてくれるに違いありません。

大原美術館(岡山県倉敷市)

 日本初の西洋美術を中心とした市立美術館である大原美術館は、事業家・大原孫三郎によって、生前親交の深かった画家・児島虎次郎を讃え設立されました。ゴーギャンやモネ、エルグレコなど、明治の気骨を持つ虎次郎の眼によって丁寧に収集された作品が展示されています。虎次郎の想いを承けその後も西洋から日本、近代から現代の美術作品にまで広げられたコレクションの数々が、本館、工芸・東洋館、分館に分けられ、情感あふれる館内にひしめいています。訪れたのは5月の入ったばかりのさわやかな季節。存在感のある西洋建築と、整然と美しい日本庭園の隙間を修学旅行生たちが賑やかに通り過ぎます。(KK)

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