「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

ジューシィ・フルーツ

再び登場です。僕の初めて買ったギター。なぜこのギターを買ったのか思い出した。中学１年生の頃の事だった。

当時僕はYMOにどっぷりハマっていた。小学校のころ、A君のお兄さん（５歳年上）がYMOのファーストアルバムを持っていて、遊びに行くとA君は、お兄さんに黙ってお兄さんが大事にしていたステレオで聴かせてくれた。ばれたら怒られるのは必至だったが・・・。

インベーダーゲームの音やピエロの風船破りの音が入っていて、聞いたことの無い楽器の音、当時出始めのシンセサイザーの音が新鮮で、みんな夢中になっていた。それからすぐにテクノポップブームになってテレビでもラジオでもYMOがいつも流れているようになった。

シンセサイザーが欲しくなった。うちには妹がピアノを習っていた事もあって、オルガンがあった。鍵盤は多少分かるので、弾けるかな、などと安易に考えていた。

しかし出始めのシンセサイザーは値段も高く、機能も充分とはいえないものだった。高級機でも８音ポリフォニック、入門機では単音の物がほとんどだった。

そこへ突如、ジューシィ・フルーツが「ジェニーはご機嫌ななめ」という曲でデビューした。４人編成のバンド、ボーカルは女性、しかもリードギターを弾いている。

周りの友達はそれ程反応しなかったが、僕はショックだった。ボーカルは普通サイドギター、そう思っていた僕はギターソロを弾いていたボーカルのイリアにやられてしまった。

レコードジャケットに写っているイリアのギターはテスコの物と思われるのだが、テレビで弾いていたのはギブソンのレスポールカスタムだったと思う。それにやられた僕はレスポールタイプのこのギターを買うと決心したのだった。

今ユーチューブで確認したらやっぱりレスポールカスタム、色はワインレッドだった。僕が昔このギターに使っていたストラップは、なぜかフェンダーの赤いストラップだったのだが、なぞが解けた。「恋のベンチシート」「なみだ涙のカフェテラス｣でイリアが全く同じストラップを使っていたのだ。自分がこんなにミーハーだったなんて・・・なんかハズカシイ・・・。

by マー坊｜2009-11-05 23:11