つきさんのブログで「お片づけ体操」を見た。「なやんだ~ら、ぽ~い」ムムム・・・。どうも僕には無理みたい・・・。
就職が決まって東京に出て行く時、父に「お前のその漫画だの雑誌だのをこの段ボール箱に詰めておけ。物置にしまっておくから。」と言われた。
僕は4人兄弟の長男。僕、長女、次男、次女の順番で、僕と弟は4歳違い。僕の部屋は弟と一緒だった。僕が出て行くので弟が部屋を広く使いたい、という事だった。僕は短大を卒業、弟は今度高校3年生になるところだった。
1年後、弟も高校を卒業し、横浜に就職が決まった。弟も家を出て行く時、どうやら同じ事を言われたようだった。僕達のいた部屋を納戸にしたいらしかった。
その年の5月の連休に帰郷した。弟も僕より1日遅れで帰ってきた。
就職して1年目、僕は会社の寮に入ったのだが、その寮と言うのが2K風呂無し、6畳3畳という間取りで、先輩と2人部屋だった。先輩が当然6畳間を占領していて僕は3畳、しかも江戸間サイズの3畳だったので、左右に手を伸ばすと両方の壁に手が届く(僕の身長は165cm)という狭い部屋に住んでいた。
1年後、千葉に民間のアパートを借り上げ、新たに寮にすると総務課の課長に言われた。間取りを聞くと6畳4畳半、そこに新入社員と2人で住む事になる、と言われた。僕は幡ヶ谷にあった3畳間を後にした。
部屋が広くなったので、帰郷を機会に漫画やら雑誌やらを持っていくつもりでいた。弟も同じ事を考えていた。弟が帰ってきた日、僕達2人は物置に向かった。
「ない、ない、何も無い・・・」
父は弟が出て行ってすぐに、物置の荷物を全部処分したらしかった。取って置くって言ったじゃん!後の祭りだった。
あれから20年ぐらいになるが、家族で集まる酒の席ではいつもこの話題になる。あの頃とても怖かった父も今ではすっかり丸くなり、弟に責められてはぺロッと舌を出して笑っている。
これはその時難を逃れたシングルの数々。僕はその時の事がトラウマになり、物を捨てることになかなかフンギリが付かない。
Trackback(0) Comments(8) by マー坊|2009-10-23 22:10
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