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ごぜんやまラーメン

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ちょいと野暮用で滅多に通らない道を通った。その道すがら、初めて買ってみました、以前から噂に聞いていた「ごぜんやまラーメン」。それはラーメン屋さんのラーメンではなく製麺屋さんで売っている生麺のことで、ひと玉100円の切りの良さから別名100円ラーメンと呼ぶ人もいる。水戸から御前山に向かい、那珂川に架かる赤い橋を渡ってそのまま直進。坂を上がったすぐのところに「ラーメン」と書かれたオレンジ色(◯パは赤だったと言うんだけど)ののぼり旗が何本か立っているだけで、店の気配はまったくない。
駐車場らしき空き地にクルマを止めて注意深く辺りを見回すと、普通の民家の軒先にちっちゃく案内板が立っていた(ような気がする)。記憶が曖昧ですみません。庭を覗き込むと……、ありました。軍司麺業さん。

建家の手前は麺の材料になる粉の袋が積まれていて、その先の部屋で女の人が2人仕事をしていた。
「こんにちわ」(と声を掛けると、いきなり本題に入って来た)
「いくつあげますかー」(なぜなら商品はただ一つ、中華の生麺だけだから)
「何個から買えるんですか?」(と聞いた途端、相手の声の調子が変わった)
「あれ!初めてですね?」(ここからいきなり口調がややバスガイド風に変化)
「ラーメンの玉は10個1袋になってます。玉10個にお好きなスープを10個付けて1100円ね。茹で時間は1分半、冷やしとつけ麺の時は2分ね。袋にも書いてありますから。それでこっちがスープね(と奥に進んで戸棚を示す)一番人気はこのとんから、これが辛醤油、これが普通の醤油味で、左側は全部醤油系ね。真ん中は味噌やとんこつ。右の方は冷やしのタレになりますから。ここに数だけ好きなの取って。。。はい、それで玉いくつ?」
オオー!ここまで淀みなくひと息で、思わず拍手したくなるような見事な説明だ。
立て板に水という言葉を久しぶりに思い出した。

※スープの種類はこんなにあるよ。
 ラーメン/煮干し、味噌、塩、辛味噌、とんこつ、チキン、野菜、他 
 冷し中華/レモン、ゴマだれ、青じそ、ピリカラ、ジャージャー、他
 つけ麺 /しょうゆ

早速その夜は100円ラーメンの夕餉。いつもは栄養面を考えていろいろ野菜を入れては子らに嫌われているが、今回は素のままを味わいたくてトッピングはネギとチャーシュウのみ。◯と◯え喜ぶ喜ぶ。
とんから、から醤油、普通の醤油、チキンラーメンの4種類で、いざすすらん。ズスズスー、チュルチュルー、ゾゾゾー、思い思いの音を立て、初めてのごぜんやまラーメンに舌鼓を打った。

細くて縮れの少ない昔ながらの中華そばっぽい麺。スープはお湯で溶くだけのカンタン液状タイプだが、4種類ともなかなかどうしていいお味。こういうラーメン出してる店あるよね、ってくらいの完成度である。なるほどゴルフ帰りにまとめ買いしていく客によって、都内にも愛好者が多いというのもうなずける話し。
カップラーメンより安くて本格ラーメン店の味とくれば、これはお手軽で良いお土産になるだろう。
そういえば以前ごぜんやまラーメンの話しが出た時に「今度一緒に買いに行こうね」と話したHさん、テレビでタモリだかみのさんだかが取り上げてたと言っていた。ただしHさんのこういう記憶はいつもどこかにちょっとだけ、Hさん風のアレンジがされるので、間違いないかと言われれば実に怪しいのだが。ま、人のこと言えないさ。ワタシだって製麺屋さんののぼり旗の色も立て看板のことも、すでに記憶の森の濃い霧の向こう側、あやふやもいいとこだ。

取りあえず20個買って来たワタシは、Hさんに電話で「要る?」と聞いてみた。「要る要る!」と二つ返事のHさん、翌朝自転車飛ばして取りに来たが、玄関先でまた「これってタモリがテレビで言ってたラーメンだよね?あれ、違ったっけ?みのもんただっけ?ん、別の人だったかも?」つっこむ間もなく自分で締めくくってしまった。一人増えてるよ。

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» Tags:御前山, ラーメン,

Trackback(0) Comments(10) by Yamepi|2008-05-19 10:10

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