今朝の茨城新聞のトップニュースで
     茨城県内の耕作放棄地の面積が10年で2倍に拡大しているという。
     茨城県はもともと農地が広いこともあり、
     放棄された農地の面積は全国でも福島県に次いで第2位。
     国からの要請で、現在、市町村で実態調査を行っているそうだ。

     茨城県も耕作放棄地の再生利用促進計画を策定し、
     利用改善に対処するとのこと。
     耕作地が多いとはいえ、
     農業王国の茨城が全国2位というのは
     あまりに淋しい数字だと思う。
     1995年には約1万300haだった耕作放棄地が
     2005年には約2万300haに増えているということは、
     農水省が目指す、食糧自給率50%を実現するのには
     かなり厳しい状況だ。
     現在、農業を始めたいという方がいても、
     遊んでいる耕作地が把握できていないことが問題なのだ。
     しかも、農地復元が可能な耕作地がどのくらいあるのか
     今後の調査の結果ということなのだ。

     これらが、データベース化されれば
     茨城で農業を始めたい方達へ
     強力なアプローチができるのではないかと思う。
     しかし、2万300haという面積を
     すべて農家で再生することはなかなか難しいことだろう。
     ならば、市民農園やクラインガルテンなどに利用し、
     耕作放棄地を市民や子供たちの手で蘇らすなんてことも
     考えなくてはならないのかもしれない。
     農業を営む方々の年齢も日増しに高くなっている。
     あと数年すれば、さらに耕作放棄地が増大することは
     目に見えているのだ。
     農地という特殊な聖域に大規模な規制緩和と
     柔軟な有効利用が問われる時代なのではなかろうか。

Trackback(0) Comments(4) by Yasumine|2009-01-29 13:01
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