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「ジブンらしくツナガルくらし」はゆたり出版の「ゆたり文庫 地方に暮らす。シリーズ01 地方とわたしとつながる世界」に再編集し収録されています。書籍はネット通販、書店、販売協力店でお買い求めできます。詳しくは本とゆたりをご覧ください。


[地方に暮らす。[里美編]] 記事数:8

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はじめに

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 平成21年度から総務省の事業として始まった地域おこし協力隊。「人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に誘致し、その定住・定着を図ることで、上記のような意欲ある都市住民のニーズに応えながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とする取組です。」(地域おこし協力隊HPより http://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/about/index.html#about01
 「地方に住み、地域貢献したい」など様々な理由で「地方」が注目を集めており、地域おこし協力隊の受け入れは207自治体、隊員数は617名(平成24年度)となっています。地域おこし協力隊員は概ね1~3年間、地方自治体からの委嘱を受け、住民票を移して地域で生活しながら地域おこし活動を行ないます。活動内容は各自治体、各隊員によって様々ですが農林漁業の応援、水源保全・監視活動、住民の生活支援のほか、任期終了後に活動地域で企業・定住するための準備期間や自身のキャリアパスの一つとして活用する隊員もいます。




きっかけは大学と地域の繋がり


 茨城県の最北部に位置する常陸太田市に地域おこし協力隊制度が導入されたのは平成23年度のことで、茨城県県内でも初の取り組みでした。常陸太田市は平成16年12月の「平成の大合併」によって常陸太田市と里美村、水府村、金砂郷町が合併して茨城県内最大の面積を誇る市となりました。地域おこし協力隊員の移住先となったのは市内最北部で福島県との県境に位置する「里美地区(旧・里美村)」でした。





 常陸太田市の隊員として委嘱されたのは20代の女性3名。この3名の最大の共通点は「清泉女子大学 文学部 地球市民学科の卒業生」という点です。地球市民学科と常陸太田市は大学の授業を通じて10年来の交流があります。地球市民学科の専門選択科目の一つである「フィールドワーク」の候補地の一つに里美村(現・常陸太田市里美地区)が指定されており、大学の夏季休業期間に10数名の学生が8日間ほど地域に滞在し、地域住民との交流を通じて様々な体験を行なっています。そんな長年の関わりに対して、授業以外にも継続して地域に関わり貢献出来る術として「地域おこし協力隊」の導入が挙がり、卒業生を常陸太田市に送り込む流れとなりました。平成24年度には金砂郷地区(旧・金砂郷町)にも2名の卒業生が追加で採用され、5名体制で地域おこし活動に励んでいます。(平成25年度4月現在)


 大学と地域の連携という全国的にも珍しいケースで誕生した常陸太田市地域おこし協力隊。メンバーは石川明紗(イシカワメイサ:2011年)、笹川貴吏子(ササカワキリコ:2011年)、長島由佳(ナガシマユカ:2008年)の3名です(括弧内の年代は学科卒業年)。私たちは「農村と都市、人と人、地域と地域 それらの繋がりを大切にしたい。」という活動コンセプトをもとに、フランス語で「つなぐ・むすぶ」という意味を持つ「Relier(ルリエ)」というチーム名を付けました。





 「地方に移住する」という大きな決断とともに地域おこしの世界に飛び込んだ私たち。見知らぬ新しい土地、新しい分野で活動を始めて早2年が経ちました。毎日学び、驚き、感動の連続、ハプニングさえも楽しめてしまう充実した「里山生活」を送っています。
 今回は里美地区を拠点に活動する3名(里美支部)が活動を通して出会った地域の方を紹介しながら里美地区の魅力をお伝えします。是非、ご覧ください。(Relier里美支部・石川明紗)


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