1965年 Fender USA(Vintage) 
     '65 MUSTANG

     またギターが欲しくなる・・・。
     これを僕たちの仲間では「病気」と言う。
     欲しいギターと出会った瞬間、
     「キュン!」と胸を打ち抜かれる痛みを感じたり
     何度も何度も遠くからそのギターばかりを眺める・・・。
     これを「感染〜潜伏期間」と言う。
     ああ、どんな音で鳴くのだろう?
     あ〜自分の手で抱きしめてみたい・・・。
     これを「発病」と言う。
     潜伏期間がかなり長い場合もまれにあるが、
     おおむね感染すると発病に至るまでに
     そう長くはかからない。
     しかし、近年「病気」に気がついていない者も多いという。
     自覚症状の無い者ほど「病気」をこじらせる
     恐れがあるから要注意なのだ。
     こんな事を書くと、また、ギターフアンを中傷したと
     抗議が殺到してしまうのでこの程度にしておくが、
     あくまで、僕たちの仲間内ではこれを「病気」と言う。
     治療法・・・?
     愛情一本!買ってしまうしかない。
     これで病気が治れば安いものだから・・・。


     久しぶりに病気が再発した。
     フェンダー社製マスタング (FENDER MUSTANG) 。
     このモデルは1964年に他のモデルよりも安いという
     スチューデントモデルとして発売されたが、
     実際にはそれほど安かったわけでもない。
     この一本は65年製の正しくヴィンテージ。
     Charとかトッド・ラングレンとか、
     最近ではHYDEくらいしか
     マスタングをメインで使っている方を知らない。
     音はというとカラッとしたトーンから歪みまで
     雰囲気はいい感じだけど、どこか安っぽい・・・。
     僕はアームを使わないのであまり関係ないが、
     トレモロユニット「ダイナミック・ヴィブラート」を使うたびに
     チューニングが狂うという手強い一本なのだ。
     しかし、アンプを選べば決してチープなだけではない。
     僕の場合TWO ROCKにアイバニーズの
     チューブスクリーマーとディレイだけだけど
     別の人格が飛び出してきちゃう感じだ。
     ヴォリュームだけで暴れ馬のような歪みもいけちゃうし
     何より高音の抜けが良い。
     短いスケールで22フレットというのも
     僕の手にフィットしていい感じだし、
     ラッカーフィニッシュの剥離感や
     経年変化した色合いも気にいってる。

     その名の通り「じゃじゃ馬(MUSTANG)」といったところだが
     愛情かけて乗りつぶしたくなる一本なのだ。
» Tags:Fender, Electoric, 1965, MUSTANG, Vintage,
Trackback(0) Comments(0) by Yasumine|2009-09-04 20:08
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