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[丁寧なケ、素敵なハレ] 記事数:77

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Tjangala・Cafe

 栃木県との県境、茨城県の最西にある古河市。閑静な住宅街の中に溶け込むようにして、一風変わったギャラリーカフェが店を構えている。自宅を改装・増築したことも特徴的だが、変わっているのはギャラリーで扱うアートのジャンル。通りに面した側から見ている分には、本当にただの一軒家なのに、ぐるっと入口へ回ると「Tjangala Cafe」と書かれた看板が目をひく。


 扉を開けて中に入ると、まず左手にアボリジナル・アートのギャラリーが広がる。アボリジナル・アートと聞いて、正直どんな物か想像のつく人は少ないと思う。私もその一人だったが、実際にその絵を目の前にすると、点描で書かれた繊細さの中に、古く先住民から伝わる力強さが宿っていた。日本国内でアボリジナル・アートを扱うギャラリーはまだまだ少ないため、オーナーは店の仕事以外にアートの貸し出しや取り次ぎもしている。オーナー夫妻がアボリジナル・アートに興味も持ったのはもう15年も前のことで、オーストラリアの観光地で売っている、おみやげもので知ったのが始まりだった。そこからアボリジニに興味を持ち、約11年間にわたり先住民の歴史や文化について調べ、実際に先住民コミュニティを訪問してきた。その結果いまではスキンネームと呼ばれる苗字に似た名前を授かり、コミュニティの人々との家族関係が生まれている。店名にある『チャンガラ』は、オーナーの大貫さんのスキンネーム。話を伺っている途中で、突然平日の午後にもかかわらずふらっと女性のお客さんが入ってきてギャラリーに佇んでいた。カフェでコーヒーを片手に「疲れた時には時々観にくるんです。」と話してくれた。横で聞いていたオーナーは「こうやって伝わっていることを実感できるとき、公務員を辞めてまでオープンさせたかいがあるなって思えます。」そして奥さまは「生活の余裕よりも、気持ちの余裕を大切にしたいでしょ?ここはギャラリーなんだけど、ゆっくりしていってもらえるようにカフェも併設したんです。」と話す。アート、カフェ、どちらが先でもいい。すべての空間と時間、そして心に響く生命の力強さがここには存在している。

*menu*
珈琲(オリジナルブレンド) ¥500
オリーブ・リーフ・ティ(オーストラリア産) ¥500
オーストラリアワイングラス ¥500〜
ティータイムセット ¥800
ランチタイムセット ¥1,000
小パーティー可


Tjangala・Cafe(チャンガラ・カフェ)
茨城県古河市旭町2-16-8
0280-32-4724
営業時間 11:00〜20:00
定休日 火曜日・最終月曜日
客席数 20席
駐車場 5台
URL http://www.tjangala-cafe.jp

2009年11月6日更新



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Trackback(0) Comments(3) by 吉川永里子|2008-06-13 00:12

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