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[丁寧なケ、素敵なハレ] 記事数:77

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二葉カフェ

 茨城県西部に位置する筑西市の中でも、風情漂う下館の街並は人気の観光地。その土地を走る真岡鉄道ののどかな線路沿いに、真っ白なチェアが置かれたオープンテラスを見つけて寄ってみることにした。かわいい暖簾がひらひらと舞って、私を扉の中へと誘い入れた。入ってすぐカフェらしからぬ、立派な木材のカウンターが目に飛び込んできた。そして中からオーナーが明るく声をかけてくれた。


 店内には雰囲気の違う客席がいくつもある。趣のあるどっしりとしたカウンター席、革張りのモダンなソファー席、ナチュラルなテーブル席に、畳の和室。外から見ていたイメージとは違い、中はかなり広く作られている。話を聞くとここは元々、オーナーのお父さんが30年近くやっていた寿司屋だったそう。その名も『二葉寿司』。コックとして働いていたオーナーの渡辺さんは、この場所を寿司屋からカフェへと新たな命を吹き込んだ。100%和の造りである寿司屋を、友人や仲間内で試行錯誤し、使えるものを最大限使ってリフォームした。店の名前はもちろん『二葉カフェ』で決まり。建物そのものだけでなく、人や記憶、オーナーが毎日頭にまく手ぬぐいのひとつひとつが、寿司屋の名残。窓越しに線路を眺めながら、オリジナルのジンジャエールを頂く。ふいにオーナーが「もうすぐSLが通りますよ。」と教えてくれて、慌ててカメラを構えてスタンバイ。カフェから見える下館二高前駅で停車した列車は、その後ポーという汽笛をあげて目の前を通り過ぎていった。「真岡線の車掌さんがこの前を通る時に、帽子や手袋を振ってくれることもあるんですよ。コミュニケーションをとることは素敵です。僕は今まで自分でやってきたことを、ここ地元から発信したいんです。それが若い人達のアンテナに引っ掛ると嬉しいですね。」父の残してくれた財産を活かしつつ、ここでやり続けることに意義がある。根付くものと新たな息吹が調和して、二葉カフェにはいつも新鮮な風がふいている。

*menu*
二葉ブレンド ¥480
自家製ジンジャエール ¥550
カフェラテ ¥550
アップルパイ ¥500
本日のどんぶり(ランチ) ¥1,200
マグトロライス ¥900


二葉カフェ(ふたばかふぇ)
茨城県筑西市岡芹899-6
0296-22-3998
営業時間 11:30〜20:30 L.O.
     金・土・日・祝〜21:30 L.O.
定休日 火曜日
客席数 52席
駐車場 16台
URL http://futabacafe.smile.tc

2009年11月6日更新



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Trackback(0) Comments(4) by 吉川永里子|2008-05-06 00:12

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