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[nouen] 記事数:14

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笑顔で楽しい食卓にパプリカを

株式会社Tedy
水戸市小吹町236-1
代表取締役
林俊秀さん

水戸市小吹町の植物公園に隣接し、整然と立ち並んだ銀色に輝く丸屋根の温室群がTedyの”畑”。その下では、背の高い緑の葉に包まれた色とりどりのパプリカたちが、健やかに育っていました。

 


— 日本では珍しいパプリカ栽培に取り組んだ理由はどうしてでしょう

林 農業分野への新規参入を考えていたときに、野菜ではトマトなど既に市場が確立していました。そこで、輸入野菜として毎年需要が伸びていたパプリカを国内で栽培できないか、と考えたのです。

— 既存の農家の領域を侵さないという配慮ですね

林 パプリカが日本に輸入されたのは15、6年前で、1993年にダイエーさんが初輸入しました。ほんの10年ほど前まではこの野菜の存在すら知られていなかったのです。輸入ですから価格の高い野菜で、日本での栽培のセオリーもない。3年前で日本の消費量は25000トンあるのに、国産は250トンとわずか1%でした。それだけ栽培の難しい野菜ですが、何とかこのパプリカでやっていきたいと、オランダの専門学校へ行って栽培技術を学んできました。

— 試行錯誤で、栽培の苦労も多いのではないでしょうか

林 バラなどの花き栽培をしていた中古温室を譲り受けて2000年からパプリカに取り組みました。温室の中は昼間は22度、夜間は18度と高温多湿の状態を保たなければなりません。背の高い植物ですので、天井を高くしなければならない。しかも周年出荷を目指していますので、温室もローテーションを組んで効率的に使用しなければなりません。そのためのさまざな工夫をしていますが、設備投資のかかる野菜で、残念ながら投資効果としては低い産業かもしれません。

— 温室や作業に従事されている皆さんもとても衛生的に見え、工場のようですね

林 JGAPという検査基準を満たすために、徹底した管理態勢をとっています。145種類もの検査項目があり、農薬、水、油、粉材などの保管管理や外部からの病原菌の流入を防いだり、トイレの衛生管理まで厳しいルールのもとでシステマチックに栽培を行っています。それを社員に理解させることで、みんなの意識もしっかりとしたものになってきました。

— 法人として、社会的な貢献も果たされていますが

林 ニートや引きこもりなどの人に就労の喜びを味わってもらうためのチャレンジ・ファーム事業に取り組んでいます。また、新規事業として農業に参入する企業へのアドバイスやコンサルティングも行っています。新規就農を目指す方々を積極的に応援しています。

— パプリカの魅力についてひとこと

林 パプリカは赤、オレンジ、黄、茶と色によって味が変わります。食卓での彩りが楽しめる野菜です。加工にも取り組んでおり、ペースト、ドライ、ジャムなどさまざまな食べ方も提案しています。ぜひ多くの方に新鮮で栄養がある、おいしいパプリカを味わっていただきたいですね。

[取材EYE]

 温室の中に足を踏み入れるとメガネやカメラのレンズが瞬く間に曇るほど。ピーマンに似た葉の香りに包まれたパプリカ棚の間にレールが引かれ、その上をスライドしながら作業するリフトがありました。そのリフトの上で選定作業を行っている社員の皆さんの笑顔が印象的です。Tedyの基本姿勢として「笑顔の食卓にはパプリカのお料理」というコンセプトがあります。栽培・生産から消費まで、笑顔の連鎖がパプリカに秘められ魅力のようです。
>Tedyさんのホームページはこちら

整然と並ぶ温室。施設面積2.3ヘクタール。安全で安心な野菜を栽培する施設として衛生管理も行き届いています。

特別仕様のリフトの上でのせん定作業。広いパプリカ棚を移動するのに最適な乗り物。

パプリカの種は一鉢ずつ養液栽培で育てます。周年出荷のために樹作りは欠かせない作業です。

「新規事業として農業は投資効率の低い産業ですが、農業参入する人は積極的に応援したい」と話す林俊秀さん。



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